歯科医院経営でも活用できるフレーミング効果とは？

いつもありがとうございます。

今回はフレーミング効果についてお話します。

＝フレーミング効果とは？＝

フレーミング効果という言葉を聞いたことがありますでしょうか？

フレーミング効果とは、ある選択肢の判断を人が行う場合、
その絶対的評価ではなく、
自己の参照点（基準点）との対比において比較されるため、
絶対評価とは異なる判断を導く可能性があるという効果のことを言います。

例えば、

ある伝染病に1,000人の人間が感染しました。

放置すると全員が死亡します。
そこで、対策案としてA案とB案が提示された。

ケース１）
　・A案による場合、300人が助かる。
　・B案による場合、70%の確率で全員が死亡する。

ケース２）
　・A案による場合、700人が死亡する。
　・B案による場合、30%の確率で全員が助かる。

ケース１もケース２も、
表現方法が異なるだけで同じことを言っています。

しかし、多くの人は
ケース１ではA案を選択し、
ケース２では、B案を選択する。

要するに人は、言葉に先入観を持っていて、
その言葉から与えられるイメージによって判断をしているということです。

このことを歯科医院のマーケティングで考えてみます。

例えば、
東京都葛飾区の高砂駅の駅前に２つの歯科医院があります。

１つ目）
　佐藤歯科医院
　～審美歯科をお探しなら佐藤歯科医院へ～

２つ目）
　審美歯科協会センター
　～ハイレベルな審美歯科を提供｜あなたの歯を輝かせて素敵な笑顔を～

例えば来週友人の結婚式があって
歯を綺麗にしたいと思っている女性がいたら、
どちらの歯科医院に行きたいと思いますか？

駅からの距離も、値段も店構えも同じ、
違うのは歯科医院名と付属の短い説明だけ。

しかも、先生も同じ学校を卒業、
技術も経験もほぼ同じ。

さぁどうでしょうか？

おそらく、８割型が
「審美歯科協会センター」を選ぶと思います。

なぜでしょうか？
実績も証拠も外見も同じです。

実際は「審美歯科協会センター」も
別に審美歯科ばかり対応しているワケではありません。

＝答え＝

名前からして
「審美歯科のサービスが良さそう！」と
思ってしまうからです。

人は無意識にネーミングを聞いただけで、
そう思ってしますのです。

人は、外見や名前などの「見た目」によって、
過去の情報と結びつけあらかじめ
何らかの先入観をもって「もの」を見てしますのです。

たかが名前。
と思うかもしれませんが、
ネーミングは非常に重要です。

やっている事が同じだとしても、
相手に与えるイメージ「フレーミング」が違うだけでも
結果が変わります。

「ネーミングのパワー」をうまく使うだけで
集客力が上がります。

歯科医院名で多くあるのが、「名字＋治療院」です。
これはたしかに自分の名前をつけたいのはよくわかります。

しかし、このネーミングだと
その他の歯科医院と差別化できません。

例えば、

スマイル歯科医院
⇒笑顔のスタッフが迎えてくれそう。

とか、
審美歯科センター
⇒審美歯科のことに特化していそう。

など、

名前を見たときに受ける印象が、
単なる「名字＋歯科医院」とは違うと思います。

もちろん、今から歯科医院の名前を変えなくても、
ホームページなどに、

「審美歯科に特化した歯科医院です！」
「患者さんへの配慮を忘れない歯科医です！」
「小さなお子さんがいる奥さまのための歯医者さんです！」

と、宣言するだけでも反応が違ってきます。

一番重要なのな、大切なことは患者さんに
「なんか良さそう！」
と思ってもらうことです。

こういったネーミングによる「フレーミング効果」を
どのようにあなたの歯科医院経営に生かすか、
是非、考えてみてください。

＝今日のまとめ＝

ホームページに“フレーミング効果”を活かせないか考えてみる。

※最後までお読みいただき、ありがとうございました。