歯科医院コンセプトの広げ方

2012/12/29 2013/10/27

さて、前回はマーケティングコンセプトの確立の方法について
お話させていただきました。
▼前回の記事はこちら
歯科医院のマーケティングコンセプトを確立する

今日は、そのコンセプトの広げ方です。

コンセプトとは、
ある意味、経営理念や診療方針とも言えます。

たとえば、

『信頼できる、やさしい、痛くない』

というコンセプト（もしくは診療方針）を打ち出したいとしたら、
これを院内外に知らせていく必要があります。

そもそも、なぜこのコンセプトを知らせないと
いけないのでしょうか？

たまに、
『診療方針なんて経営に関係ない。』
と思われている歯科医院さんもいますが、

これは、大きな間違いです。

診療方針は、患者さんに選ばれるためには、
必ず必要になります。

そして、この診療方針は、
院内のスタッフの意識、価値観を統一して
示していく必要があります。

なぜなら、

患者さんの視点から見ると、
歯科業界は閉鎖的でよくわかりません。

料金も治療期間も不明瞭で、
治療がうまいのか、そうでないのかも
よくわかりません。

なので、

しっかりとした診療方針があり、
その方針に沿って経営している歯科医院に、
患者さんは信頼感を持ってくれるのです。

だからこそ、コンセプト、診療方針を
しっかりと患者さんに伝える必要があるのです。

コンセプト・診療方針の伝え方

１）待合室に掲示する

作った診療方針は待合室に掲示してください。

もちろん、額に入れて、
患者さんの見えるところにです。

２）診療のしおりに明記する

歯科医院を紹介する配布物があるのであれば、
そこにも記載しましょう。

３）名刺に記載する

名刺は有効活用されているでしょうか？
名刺の裏も十分に活用できます。

初診の患者さんに名刺をお渡しするとき、
その名刺にも記載されているのが理想です。

４）診察カードに記載する

診察カードにも記載してください。
患者さんは、あなたの医院に行くとき、
必ず診察カードを見ます。

５）ホームページに記載する

ホームページに掲載するのは、当たり前ですね。
ホームページは、情報量に制限がありませんので、
より詳しく掲載する方がいいですね。

・・・と、

本当にいろいろな媒体がありますね。

そのすべてに診療方針を記載されていれば、
患者さんはもちろん、スタッフの方も診療方針を覚えて、
その診療方針に合わせようと行動できます。

すると、医院の中にも一貫性が出てきます。

最後に、診療方針の例を挙げさせていただきます。

・患者さんからいつも愛され、頼られる歯科医院
・インプラントや高性能義歯など、最先端の歯科医療を提供する
・いつでも安心してかかれる『地域で一番頼りになる』歯科医院をめざす
・信頼できる医師、親切でやさしいスタッフ、夜8時までの診療時間、明朗価格など、安心して頼れる歯科医院
・やさしく、極力痛くしない快適な歯科治療
・患者さまとのコミュニケーションを大切にし、行き届いた気配りができる歯科医院
・ご高齢の患者さまや小さなお子様連れの患者さまにも安心して診療を受けていただける歯科医院
・医院内で働く医師やスタッフが明るく、働きやすい歯科医院

このように、世の中には多くの診療方針があります。

あなたの医院の診療方針は、どのような診療方針でしょうか？

その診療方針は、
患者さんにしっかりと伝わっていますでしょうか？

せっかく素晴らしい診療方針があるのであれば、
それを患者さんに伝えていく努力をしていきましょう。

※最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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