歯科医院のマーケティングコンセプトを確立する

歯科治療は、本当に大変難しい仕事だと思います。

歯科医師の方は、体の精神の働きや
歯の関係を十分に理解したうえで、
計算づくで歯に手を加え、
つねにご自身のエネルギーの限界に挑戦しながら
日々のお仕事をされています。

本当に頭が下がります。

ただ、いくら治療技術を磨いていても、
その技術を患者さんに施せていない歯科医院さまがいるのも事実です。

いま、歯科業界は非常に厳しい状況にありますので、
歯科技術にすぐれていても、経営やマーケティングを
おざなりにしまい(もしくはやり方がわからないために)
泣く泣く廃業する歯医者さんもいらっしゃいます。

これは、非常にもったいないことですし、
患者さんにとってもよくない状況だと思います。

私は、こういったマーケティングを知らないがために
廃業に追い込まれる“いい歯医者さん”を救いたいと考えています。

なので、このブログでも
いろいろなマーケティング手法をご紹介しております。

さて、今日は、

歯科医院のマーケティングコンセプトを確立する

というお話です。

予約でいっぱいのA歯科医院と予約がさっぱりのB歯科医院。

さて、どこが違うのでしょうか?

いま、歯科業界は逆風のなかにありますが、

そのなかでも
新規患者さんを集客して、売上を増やしている医院と、

1日の患者さんが10人未満で、
減収と患者離れに苦しんでいる歯科医院さんがいます。

マーケティングの世界では、
20:80の法則(パレートの法則)というものがありますが、
この法則が歯科医院にもあてはまります。

つまり、地域の歯科医院全体を考えるとき、
上位20%の歯科医院が80%の患者さんを集めて、
残った20%の患者さんを残り80%の歯科医院が患者さんを奪い合っている

ということです。

では、成功している歯科医院とそうでない歯科医院は、
どのような特徴があるのでしょうか?

成功している歯科医院の特徴

1)我々マーケッターから見ても、妥当なマーケティングをおこなっている
2)医院の立地、戦略、マーケティング施策が一貫性をもっている

成功していない歯科医院の特徴

1)何の工夫もなく、マーケティングという観点で集客、集患を考えていない
2)せっかく講じているマーケティング施策が効果を得られていない

このように、歯科医院であっても、経営する上では、
戦略とマーケティング対策が必要になってきます

=歯科医院のマーケティングコンセプトを考える=

では、ここからが今日の本題です。

歯科経営に必要となるマーケティング対策を行うためには、
具体的にはどうすればいいのでしょうか?

マーケティング対策をおこなうには、
初めに、マーケティングコンセプトを固める必要があります。

たとえば、有名なコンセプトの例としては、

牛丼の吉野家の
『うまい、はやい、安い』です。

これが、コンセプトです。

ちなみに、
我々、ベストページのコンセプトは、

『結果重視』です。

結果が出なければ意味がないので、
すべてのサービスに全額返金保証を付けています。

では、今度はあなたの医院のコンセプトについてです。

コンセプトを考えるうえでは必要なことは、
患者さんは、どんな基準で歯科医院で選んでいるのか?

ということを考えることです。

たとえば、患者さんの視点に立ってみると、

歯医者さんには、あまりいいイメージを
持っている人は少ないかもしれません。

子供のときの歯医者は、怖かったり、痛かったり、
また大人になっても、治療期間の不透明さや料金に対する不安などがあります。

このように患者さんの不安を考えていくと、
おのずとコンセプトが見えてくるのです。

なので、コンセプトのひとつの例としては、

『信頼できる、やさしい、痛くない』

というのは、
不安な患者さんをに対して訴求できるいいコンセプトです。

そして、このようにコンセプトができたら、
次は、そのコンセプトを伝えていく必要があります。

もちろん、伝える方法はさまざまな方法がありますね。

・・・とここまで長くなってしまいましたので、
続きは次回お話します。

=今日のまとめ=

歯科業界は20:80の法則が適用されていて
成功する医院とそうでない医院の差は、ますます激しくなっている。

成功する歯科医院は、
適切なマーケティング施策を打っているが、
そうでない歯科医院はマーケティング施策がうまく機能していない。

マーケティング施策を打つには、
まず、マーケティングコンセプトを確立する必要がある。

その方法としては、患者さんの立場に立って、
不安や不満を考えてみる。

※最後までお読みいただきありがとうございました。