患者さんが歯科医院を選ぶ道筋を理解していますか?

マーケティングの基礎知識

あなたは、“AIDMA”という言葉を
知っていますでしょうか?

この言葉は、歯科医院にお勤めの方には
聞きなれない言葉だと思います。

AIDMAとは、

“顧客が商品購入に至るまでの心理状況”を表す
マーケティング用語です

具体的には、
顧客の購入心理の流れの
英語の頭文字をとったもので、

A:Attention(注意)
I:Interest(興味)
D:Desire(欲望)
M:Memory(記憶)
A:Action(行動)

となります。

これは、消費者が商品を購入するときの
象徴的な心理の動きを表しています。

たとえば、
高額なデジタル一眼レフを買いたいと、
漠然と考えている人がいるとします。

その人が、ある日たまたま
テレビでデジタル一眼レフのCMを見ます。

すると、

「あー、この商品いいな。ほしいな。」

と思い、機能や機種を知りたくなります。(Attention:注意)

そして、次の日

会社帰りにふとこの前見た
デジタル一眼レフを持っている人を発見。

「あっ、あの一眼レフこの前見たやつだ!」(Interest:興味)

それをきっかけに、家に帰ってから
インターネットで検索をして、一眼レフを調べ始めます。

そして、いろいろ調べていくうちに、
その一眼レフが欲しくなります。(Desire:欲望)

数日後、今度は量販店に行き、
いろいろな機種を見てみたり、
定員に聞いてみたりして、

「やっぱり、あのカメラが一番いいな。」

と心に深く刻み込まれます(Memory:記憶)

さらに数日後、

テレビCMで何度か見たり、
いろいろ考えていくうちに、
自己確認が改めて出来た時点で、

「よし!やっぱりあの機種を買おう!」

と決意し、
お金を用意して改めて量販店にいき、
欲しかったデジタル一眼レフを購入します。(Action:行動)

だいたい、人は高額商品を購入する場合、
このような心理と行動をします。

もちろん、中には、
量販店で見た時に衝動買いをしてしまうなど、
例外はあると思います。

歯科医院を探す患者さんの場合は、

A:駅の広告で歯科医院を知る
I:どんな歯科医院か興味を持つ
D:(歯が痛くなるなどの理由が出れば、)歯科医院に行きたくなる。
M:以前気になった歯科医院を思い出す。
A:歯科医院に来院する

このように、ほとんどの患者さんは、
このAIDMAの流れに沿って行動します。

今日は、マーケティングの基礎中の基礎の
“AIDMA”をご紹介しました。

=追伸=

ここまでご紹介したAIDMAは、
実は旧来のマーケティング理論です。

インターネットの登場により、
このAIDMAは変化しております。

なので、この理論通りにいかないことはあります。

しかし、マーケティングは基礎力が肝心ですので、
今回は、マーケティング理論の基礎のAIDMAを
ご紹介させていただきました。

次回は、インターネットを活用した
最新のAIDMA理論をご紹介します。

※最後までお読みいただき、ありがとうございました。